自身の代表作となる Diagram series の解説動画がYoutubeにて公開されました。
日々何かを生み出しては自分自身にも問いかけ、また新たな発見を繰り返す。
その中で何を感じ、そしてどのような想いで励んでいるのか。
是非 Youtube をご覧ください。
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-Wabisabism-
僕の作家人生において、日本の象徴たる美意識、侘び寂びは必然的なものである。
“侘び"と"錆び" それぞれが独立した意味を持ち、日本人なら大抵"曖昧なそれ"を幼少期から体感してきたはずだ。
わびとは物事面における不足や欠如、欠乏、不自由を肯定し、簡素で静寂を楽しむ。
すなわち場所や道具に左右されぬ精神的なものを重視する考えである。
さびは古くなる、色あせる、錆びる、という時間の流れによる劣化や生命力がなくなっていく様子を表し、その錆びゆく心さえ美と捉える考えである。
つまりは、静寂な中に奥深いものや豊かなものがおのずと感じられる美しさをいう。
対象が必ずしも主役である必要はない。
実態がなく、捉えづらいものでありながら、さらには複数の意味を持つ『間』。それは、空間、間隔、余白、隙間、余韻、空白、時間。
次元を超えたこの感覚は、無から有を見出す日本人の侘び寂びの美意識とも繋がる。
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