top of page
ヘッダー-02.png

ー うちゅうをゆめみるおかっぱしょうねんと

バケツをかぶったクマさん。

ぐうぜんであったふたりのだいぼうけんが、いまはじまるー

シーン - Ss1-min.gif

きょうもくもりのちくもり。

 

うちゅうゴミがそらをとじこめてしまったせかい。

 

そんなせかいのきゅうせいしゅ!! コントローラーをてにとり、

ゴーグルをつけて、 

「1、2、3 !!」

 

うちゅうをじざいにとびまわる。

うちゅうのおそうじやさん、スペーススウィーパーのおはなし。

シーン - Ss2-min.gif

「ママ!ぼくスペーススウィーパーになりたい!」

 

「こどもはべんきょうするのがおしごとよ。」

「べんきょうはあまりすきじゃないんだ。

それにゲームならだれにもまけない。

きっとうちゅういちのパイロットにだってなれるもん!」

「かんがえておくわ。きょうはもうねるじかんよ。」

「ママはいつもそうだ。 」

Ss3.gif

キッドはへやにとじこもり、ゲームのとちゅうでねてしまいました。

シーン - Ss4-min.gif

『あれ、ここはどこだろう..??』


『わー!バケツあたま!なんだきみは!?』

『きみこそなんだ!おれのなまえはバケットベアだ!

こんなところでなにをしてるんだ?

どこのチームだ? 』

 

チーム? どういうこと? 』

Ss5-min.gif

『ここはうちゅうのどまんなか!

いままさにおおそうじのとちゅうさ。』


『これがうちゅうなのかぁ!ちきゅうはどこ??』


『あそこにみえるゴミのかたまりがそうさ。』


『そんなわけない!

ちきゅうはあおいってがっこうでならったんだ。』

『それはむかしのはなしだ。

きいたりおそわったりしたことが

かならずしもそうとはかぎらないだろう。』

『バケットベアはここでなにをしているの?』

 

『なにをかくそう、

おれはそのあおいほしをとりもどすために

うちゅうをとびまわるスペーススウィーパーズのひとりさ! 』

シーン - Ss6-min.gif

『スペーススウィーパーだって? ずっとあこがれていたんだ。

ほんとにかっこいいおしごとだよ!』

『それはうれしいな!

これはとてもたいせつなおしごとなんだ。

このままたいようのひかりがとどかなくなると、

きやおはなが育たなくなってしまう。

それに、このおおそうじには

もっとたいせつないみがあるんだよ。』

シーン - Ss7-min.gif

『たのしくてかっこいいだけじゃないの?』

『おれたちはたいようのひかりをじゃまするゴミをなくして、

そのしげんをリサイクルするおそうじやさんとおもわれているけど、

うちゅうからとどいていたのはたいようのひかりだけじゃなくて

ほしのカケラもふりそそいでいるんだ。』

『ほしのカケラってなに? ながれぼしのこと?』

『きみのいのちがうまれたひ、

それはあたらしいほしのたんじょうびでもあるんだ。』

 

『ながいつきひをうけつがれ、

そのいのちはやがてほしへとうまれかわり、

おおきなうちゅうへとかえっていくのさ。』

Ss8-min.gif

『それがおそうじとどうかんけいがあるの?』

『ほしのカケラはとてももろいんだ。

うちゅうゴミのぞうかがげんいんで、

ほとんどがそのゴミに

あたってチリになっちゃうんだ。

だから、ちきゅうにおりることができるのは

ほんとにわずかなんだ。

きみとおなじようにほしにもじゅみょうがある。

だからぼくらがゴミをそのままにしちゃうと

ほしのたんじょうがへりくらいみらいになってしまうんだ。』

スペーススウィーパー

ほんとのおしごとのいみとしめいをきいて

とまどいをかくせなかった。

そして、さらにワクワクした。

 

『さぁきょうもおおそうじにでかけよう!!』

シーン - Ss9-min.gif

『ぼくもいつかスペーススウィーパーになって、

ほしのカケラをまもるよ!』

『それはたのしみだな。

そのときはおれのなかまたちをしょうかいするよ。』

『うん!でもママがゆるしてくれるかな。』

『それはきっときみのきもちのもんだいさ。

やりたいきもちのそのさきをかんがえてごらんよ。』

『このきれいなほしとおおくのひとたちをすくいたいよ!』

『きっとママがそれをきいたらよろこんでくれるはず。』

『ありがとうバケットベア、

たいせつなことをおしえてくれて!』

『おしえたわけじゃないよ。

こたえはいつだってきみのうちゅうにある。』

シーン - Ss10-min.gif

キッドは、はじめてのそうじをおえてクッタクタ。

うちゅうせんのベットによこになるといつのまにか、

じぶんのへやにもどっていた。

めがさめたキッドは、てにのこったかんしょくをたしかめると、

それをたいせつににぎりしめ、

もういちどねむりについたのだった。

これはうちゅうにとっていらないゴミだが、

キッドにとってはたからものとなった。

ーこたえはいつだってきみのうちゅうにある。ー

bottom of page